あなたはこんなことを考えたことがありますか?
僕は入社2年目の頃、このようなことを、毎日考えていました。
当時の僕は、疲弊してしており、毎日朝が来ると「会社に行きたくない!」と思っていました。ですが、その心に、めいっぱい蓋をして、この世の終りみたいな顔をしながら満員電車にで揺られる毎日を過ごしていました。
ある朝、同じように満員電車に乗り込んだとき、窓ガラスに映る自分の顔を見て、ハッとしました。だって、大学時代にあれだけ『こんな大人にはなりたくない』と思っていた、疲れ切ったサラリーマンに自分自身がなっていたからです。
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僕が大学生だった頃にさかのぼります。
通っていた大学は地方だったため、就活をするために東京に電車で通っていました。
そして東京に就活で行く度に、電車内の異様な光景に寒気がしていました。
疲れ切った顔で漫画を読んでいるサラリーマンのおっちゃん
ひだすらスマホゲームに夢中な小太りで、脂ぎった髪の毛のサラリーマン
電車の中で缶ビールをちびちび飲んでいる疲弊したサラリーマン
このサラリーマン全員に共通していたことは、みんな人生が楽しそうじゃないということです。
当時の僕は、電車の中のくたびれたサラリーマンを見ながら、『こんな大人には絶対ならない!』と心の中で誓っていました。
ですが、入社2年目の頃、電車の曇った窓ガラスに映し出された自分は、あの時軽蔑していたサラリーマンの姿そのものでした。
僕は急に焦りました。
だって、社会の荒波にもまれているうちに、自分自身が一番なりたくなかった『疲れきったロボットのようなサラリーマン』になりかけていたからです。
入社1年目は「もう会社に行きたくない」なんて思ったことがなかった
もちろん、初めは夢いっぱいで上京してきたので、『疲弊したサラリーマン』ではありませんでした。
新卒で入社した会社は流行りのITベンチャーで、初めはやりがいもありました。
紆余曲折はあったものの、出来ない仕事がどんどんできるようになって、お客さんを持つようになって、社内からもお客さんからも感謝されるようになっていました。
しかし、気づけば家と職場を往復するだけの毎日で、平日に飲んで帰るなんて都市伝説レベルでした。
そんな毎日に拍車をかけるように、お客さんの数や、営業でこなさなければいけない数が急増してきました。
社内のメンバーは僕を含めて、あまりの仕事量にヒーヒーいっていました。僕がまだ未熟者で仕事が上手くこなせないから、仕方がないと思っていました。ですが、一番仕事ができるマネージャーも徹夜が当たり前のような状況だったので、仕事量が明らかに多かったんだと思います。
社内のリソースとは反比例してお客さんの数は増えていきます。当然、僕たち社員はお客さんに迷惑をかけまいと、さらに頑張ります。そして、それでも足りないので土日も働きました。
1年目の僕はこのような状況がオカシイなんて疑ってもいませんでした。新卒でこのような企業に入ってしまったので、当たり前の基準がかなり低くなってしまっていたのです。
この状況が異様だということに気づき始めた2年目
2年目の終盤に差し掛かると、
終電まで毎日働くような環境
Web広告運用会社なので、土日も完全にオフになることができない
月初などは休日出勤も当たり前
残業代が1円も出ない
ボーナスも年に1度しか出らず、寸志と言われ数万円しか出ない
といった状況に少しずつ疑問を持ち始めるようになってきました。
「いつまでこんな生活を送り続けるのだろうか。俺って何のために生きているんだっけ?」と思い始めるようになり、そこから本気で『自分のやりたいこと』ということを考え始めました。
思い返してみたら、『自分のやりたいこと』を今まで何も考えなさすぎたのです。
当たり前のように高校に入って、
当たり前のように大学に入って、
当たり前のように就職してきました。
当たり前のように大学に入って、
当たり前のように就職してきました。
みんなが行くから僕もいくという考えだったので、そこに僕の思考は、ほんの一つまみ程度しか入っていませんでした。
IT系の仕事を選んだ理由も「自分で稼げるようになるかも」という甘い考えでした。
ある意味、何も考えていなかったツケが回ってきたのです。でも、このように追い詰められて初めて、自分のミッションについて考え始めることができました。
とある先輩との出会いが僕の転機になる
もう会社に行きたくないな…と思っていた時期に、中途社員としてTさんという人が入社してきた。
Tさんは30代でしたが、思考や考え方などが、人一倍研ぎ澄まされておりました。僕は同じ部署だったこともあり、積極的に話をしました。
なんでそんなに仕事ができるのか?
どこでそんな斬新な考え方を学んだのか?
どこで、そういった情報を仕入れているのか?
などなど、ある意味ストーカーなみに質問していました。
すると、先輩も僕のしつこさに折れて、ある秘密を教えてくれました。
それは、上場企業の幹部などが参加している、クローズドのセミナーに参加して、いろんな考え方を学んでいるということです。
まるで秘密結社のフリーメイソンみたいなものに入っていたので、少し怪しいと思いました。ですが、Tさんの思考や考え方は、すべてこのクローズドのセミナーで学んだことを活かしているとのことだったので、同時に興味も掻き立てられました。
そして僕は、Tさんのコネを使って、そのセミナーに潜入しました。(セミナー、セミナーっていうとなんかアムウェイみたいで、怪しいですね笑)
そして、初めは半信半疑でしたが、僕はそこで度肝を抜かれました。
だって
自分の価値観の見つけ方とその優先順位
相手が自分の話を聞いてくれない理由
相手を自分の思う通りに、動いてもらう方法
仕事でパフォーマンスを上げる方法
だって
などなど、普通に生きていくだけでは、到底知りえなかった知恵を色々と知ることができたからです。
そして、僕はそんなセミナーがキッカケで、自分のしたいことも明確になり、それに向かって歩き始めました。
もし、絶望感の真っ只中のときにTさんに出会わなければ、そもそも絶望に陥っていなければ、自分のミッションなんか考えることなんてなかったと思います。